絵の具の分類

絵の具をどう分類するかということは、
絵の具の名前はどの様に付けられるかということでもあります。


□ 色による分類

絵の具には様々な色があるので、絵の具はその色で分類することになります。デザイン用途などで色を重視する場合はこの色による分別が主になります。
外見上同じ色である場合は顔料の名前などで分類することになります。

□ 材料による分類

材料に由来する名前を使う場合、とくに専門家用の絵の具では材料を重視して、材料由来の名前を付けることが多いようです。材料による分類では顔料による分類と展色剤による分類がおもになります。

  1. 顔料による分類

    顔料の名前によって分類する事があります。絵の具の性質の大部分が顔料に依存するために顔料の名前が絵の具の名前に使われます。
    色名の中には語源的に顔料の色の名前が使われていて、たとえば、鮮やかなオレンジの色名として現在一般に使われている「朱色」は、「朱」という顔料の名前がそのまま色の名前になったものです。

    専門家用の絵具ではしばしば顔料の名前が色の名前として使われます。

    顔料による赤色絵具の分類 (例)
    顔料絵具の名称
    カドミウムレッドカドミウムレッド
    ベンガラ (弁柄)インディアンレッド
    バーミリオンバーミリオン・朱
    コチニールクリムソンレーキ
    アリザリンアリザリンレーキ・ローズマダー
  2. 展色剤による分類

    普通は展色剤の種類によって絵の具を分類しています。
    このように分類するのは展色剤が異なる絵の具どうしの混色は一般に難しく、通常は単一の展色剤のみを使うことになるためです。油絵の具の赤と水彩絵の具の青を普通に混ぜたりはできません。

    したがって、展色剤が乾性油なら油絵の具、アラビアガムなら水彩絵の具、アクリルエマルジョンならアクリル絵の具と言う風に分類することになります。
    また、展色剤の配合によって名前が異なることもあります。たとえば乾燥剤を配合したものが速乾性の絵の具として分けていることがあります。また透明性を調節した絵の具が用意されているパターンもあります。

    展色剤と絵具の対照
    展色剤絵具
    アラビアガム水彩絵の具
    乾性油油絵の具
    アクリルエマルジョンアクリル絵具
    トラガカントガムパステル

    詳しくは展色剤の項を参照してください。

□ 用法による分類

絵の具メーカーによって、絵の具は「子供用」とか「一般用」、「専門家用」と分類されています。
これは主に安全性の基準が異なるための分類で、性能とはそれほど関わりがありません。「児童用」の絵の具がとくに色が悪かったりはしません。ですから、ちゃんとした絵の具を描くためには「専門家用」の絵の具が必要だという考えは誤解です。

ただし、「児童用」の絵の具はとにかく使いやすいように調合されているのに対し、専門家用の絵の具では、必要に応じて使用者が調整するようになっていることがあります。この辺はメーカーの考え方も入っているでしょう。


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