絵の具って何?

絵の具の絵の具たる所以とは?
ここでは絵の具とは何かということを考えてみます。
「だから何だ」とか「当たり前じゃないか」と言われそうですが・・・。


目次


絵の具とはなにか?

もし絵の具を知らない人に「絵の具とは何か」と聞かれたらどの様に説明したらいいでしょうか?
きっと次のような説明をするのではないでしょうか。

    (a) 形状を説明する
    (b) 材料を説明する
    (b) 絵を描くのに必要な物 (画材)

まず(a)は色や形などの形状の説明です。いろんな色が付いている物があるとか紙などに塗ることが出来る物だ、というように絵の具の形状を説明していけばよいのです。

(b)は(a)の変化型で絵の具が何から出来ているかで形状を説明しようとする物です。こっちの方がわかりやすい人もいます。

一方で(c)の「絵を描くために必要な色材」という説明ももっともらしく聞こえます(絵って何と聞かれなければですが)。
読んで字のごとくという事でもあります。

実は、どちらの説明が正しいということはありません。
人は絵を描くために絵の具を使いますが、絵を描けるという絵の具の性質は絵の具(の材料)の形状に由来しています。


絵の具の条件

絵を道具ということをもう少し掘り下げておきます。

絵画というものは平面上の表現なので、絵を描くためには平面上の好きな場所に好きな色を置ける必要があります。

したがって絵を描く材料として絵の具には「色を持つこと」と「平面上に定着すること」が必要になります。
さらに絵の具が変色してしまっては困るので、絵の具はすくなくとも必要な間は変色しないことが求められます。

では、絵の具に必要な条件を整理してみます。

  1. 色が付いていること
  2. 基底材(紙やキャンバス、壁など)の表面にくっつくこと

そして以下が優秀な絵の具の条件でしょう。

  1. 変色しないこと
  2. 完成後にはがれ落ちないこと
  3. 塗り重ねられること
  4. 色の調節(混色)が出来ること

場合によって絵の具には様々な要求が生まれます。
なにに(どこに)描きたいか、どのような表現をしたいかなどがそれです。


□ 絵の具へのアプローチ

ところで絵具学では主に「何から出来ているか」というアプローチをメインにしています。

これは物質科学的な見方で、絵の具が何から出来ているか?、それによって絵の具の性質がどうなっているのか、を説明していきます。
しかし、絵の具が絵を描くための材料であることを忘れてはいけないのです。そのことを忘れてしまったら絵具学はただの化学の話になってしまいます。


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