ありふれたものですが

水というものはありふれていますが、とても重要です。広い意味での水彩絵の具で、水は必要不可欠です。
ふつう「水」の種類などは気にすることはありませんが、身の回りにある「水」にはいろんな種類があります。これらはむしろ水の中にとけ込んでいる微量成分の差によります。
海水以外ならその種類は通常問題となることはありません。練達の士ならばその違いがわかるという話もありますが、筆者にはわかりません。


水道水

おそらく日本では(絵画用としても)最もポピュラーでしょう。
河川の水などを浄化して上水道に流しています。

水道水には殺菌のために次亜塩素酸ナトリウム(カルキ)が加えられています。塩素の濃度は(細菌が繁殖しやすく食中毒が)夏場に濃くなります。
次亜塩素酸は弱い酸化作用をもつので殺菌作用があります。これは太陽の光で分解されます。またチオ硫酸ナトリウム等で塩素を中和することもあります。
絵の具に用いるのにこの程度の塩素がとくに悪さをするわけではないので別に気にする必要はないでしょう。

井戸水

井戸水の特徴は鉄などのミネラル成分が多いということで、その量は井戸(地域)によって異なります。
ミネラル成分が多すぎる場合には絵画の用途には適さないかも知れません。

雨水

降ったばかりの雨水には空気中の微粒子、ほこりがまざっています。溜めた後しばらく放っておけばそれらは沈殿します。
雪は地上まで氷が溶けずに落下したものなので雨水と似たようなものです。 最近は大気汚染によって雨水が酸性化している地域があります。とくに降り始めは酸性度が高く(pHが低く)なります。

河川の水(淡水)

河川の中には様々な成分が含まれています。きれいな川なら特に問題となるようなものはふくまれていませんが、汚い水(特に臭いのするような水)には有機物など様々な成分が含まれています。
流域の地質によってとけ込んでいる成分も変化したりします。

海水

海水はいわゆる塩(NaCl,MgCl2)を始め、いろいろなミネラル分を含んでいます。したがって絵画用には適しません。

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターの定義ははっきりしませんが、水の性質がはっきりしているということ以外は特に意味はないかもしれません。
殺菌のための塩素は含まれていないようです。

蒸留水

特殊な目的で蒸留水などの純粋な水が使われます。絵画では使われないでしょう。
特徴は不純物を全く含んでいないことです。水の純度や除ききれない微量成分の種類は製法によります。


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