樹脂


-目次-

樹脂とは

描画用の樹脂

画面保護用の樹脂


樹脂とは

樹脂とはなにかというと木から分泌される成分で固まった物をいいます。
人工的に作られたプラスティック(合成樹脂)と区別して、自然に産する樹脂は天然樹脂と呼ばれます。
伝統的に絵画では天然の樹脂が使われてきましたが、次第に合成樹脂が絵画にも使われるようになってきています。


油絵に用いる樹脂

油絵に用いる樹脂は用法により描画時に使う描画用ワニスと画面を保護するために使う画面保護用ワニスに分かれます。
それぞれの作業に適した樹脂が売られているので


描画用のワニス

描画用のワニスは油絵やテンペラなどでつや出しの目的で加えられます。
樹脂は溶剤がとべば乾燥するので乾燥がやや速くなりますが、混ぜすぎると油の固化を妨害するため逆に乾燥が遅くなる(一度乾燥したはずが元に戻ってしまう感じになります)ので注意が必要です。


パンドル [peindre]

パンドルはつや出し用の溶き油でダンマル樹脂等をペトロールまたはテレビンに溶かしたものです。
油絵の具に混ぜるとつやが出て、乾燥もややよくなります。
が、パンドルのみを混ぜると樹脂がもどりを起こして乾燥が逆に遅くなるので注意が必要です。
つやが出るということは表面がなめらかになるということで、したがってその上に油が乗りにくくなってしまうので、下層には使わず上層の仕上げの段階で使うべきです。
パンドルはある程度乾燥した状態でもテレビンなどの溶剤で溶かし出すことができます。これを利用するとグレーズの作業ではいろいろ便利です。
ダンマル樹脂をテレビン油で溶かすとパンドルが出来ますが、調整が難しいので市販のパンドルを使った方が無難です。私もやってみましたが、ずいぶん失敗しました(-_-;。


ダンマル樹脂 [gum dammar]

ダンマル樹脂の塊

上の写真の塊がダンマル樹脂です。少し黄色みがかかっています。
これをテレビン油もしくはペトロールで溶かすと、パンドルができます。これは油絵においてつや出しに用いられます。


画面保護用のワニス

描き終わって半年ぐらい経って、完全に乾いてから塗る樹脂です。
ここで注意しなければいけないのは一般に「乾いた」と思われる状態でも油絵の具の乾燥固化は表面だけで、内部は完全には乾いていないことです。
したがって、半年ぐらい経って内部の方まで乾いてから画面保護用のワニスを塗るべきです。表面が乾燥した程度の状態で画面保護の必要があるときはルツーセを使います。


タブロー [Tableaux]

保存のために用いるワニスです。
油絵の具が完全に乾燥する(詳細は別記)半年後かそれ以降に画面に塗布するべきです。その理由は表面にタブローの膜が出来ると、下の油の乾燥作用を阻害するためです。完全に乾燥する前に塗るときはタブローではなくルツーセを用いるとよいようです。
私は過去の作品で特に気に入ったものは大事にワニスを塗ってから実家に飾っています。(たばこの煙対策です)


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