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油絵の具は絵の具の中では乾燥速度が遅い部類に入ります。そしてさらに次のような理由で乾燥が遅くなる場合があり、その使用に不都合が生じることがあります。
乾燥促進剤はこのような場合に乾燥速度を調節するために用います。
□ シッカチフ
シッカチフというのは油絵の具の乾燥促進剤のことです。
シッカチフにはマンガンやコバルトを含んでいる褐色のものと、鉛を含むほとんど無色のものがあります。褐色のシッカチフは無色のものより乾燥が速くなりますが、乾いたときに若干色が変わるという欠点もあります。とくに明るい色の場合その影響は大きくなります。
シッカチフはあまり混ぜすぎると、ひび割れなどの深刻な問題が発生することがあります。
またシッカチフと油を紙や布にしみこませて放置すると発火する危険性があります。シッカチフのしみこんだ布や紙は水で濡らしておくとか、燃えにくい容器の中に入れておく必要があります。実際これで火事になった例もあるようです。ご注意を。
□ 樹脂を使ったもの
樹脂を用いた画用液、いわゆるパンドル類には乾燥を速める効果があります。
これはパンドルの乾燥は樹脂を溶かしている溶剤の蒸発によるので、油の酸化重合よりもはるかに速いためです。
その乾燥を早める効果以外にも画面につやを出す効果があるので、仕上げ段階ではかなり有効な方法です。
注意すべき点は、樹脂が多すぎると油の酸化重合を阻害するため、逆に乾燥が遅く(べとついてなかなか乾かなく)なってしまうので注意が必要です。市販されている調合油はこのようなことが起こらないように樹脂の割合を調節してあります。
また、表面をなめらかにしてしまうので下塗り時には向かないメディウムです。