現在、私の手元には3つの油壺があるが、いつも使うのは2つである。
一つは古くなって壊れかけているということもあるが、2つというのが自分の必要な油壺の数だというのがその理由のようである。
でも、油壺を常に2つ使うという人は私の身近にはいないので、ちょっと変わっているのかもしれない。
自分の油壺(すなわち画用液)の使い方を見てみると
まず油壺の一つには当然乾性油のポピーオイルが入っている。ときとして、ポピーオイルに少量のパンドル(ダンマル樹脂をテレビンに溶かしたもの)が混ぜられていることもあるが、普通はポピーオイルそのままである。
ごくまれに(急いで描くとき)この壺に乾燥促進剤を入れることもあるが、最近は滅多にない。
そしてもう一つの油壺には常にテレビン油が入れられている。
グレーズ技法をちょくちょく使うので、専用の油壺を作ってしまったのがその習慣の始まりだが、そのうちにこの油壺を筆洗いの代わりにも使うようになった。
そのために、現在私は筆洗いは使っていない。
二つの油壺を常に用意しているので、絵の具の粘度を常に調節しながら描いている。つまり調合した油を用意せずにパレットの上で油を調合しているわけです。
それでは油壺は2つで足りているのかというと、そうでもなくて、臨時に第三の油壺が登場することもあります。これにはたいていパンドルにポピーオイルが加えられたものが使われます。
パンドルを単独で入れないのは誤ってパンドルを入れすぎないようにするためです。
※ということは昔間違えて大失敗をしたということですね(-_-;
パンドル(樹脂類)を加えすぎると乾燥が遅くなってしまうことを忘れてはいけない。
私の読んだ技法書には、最初は油壺には溶剤もしくは溶剤の多い調合油、そして次第に溶剤を入れずに乾性油もしくはそれにワニスを加えた調合油を使うように書いてありましたが、
常に乾燥させてから次の行程に入る私としては、
複数の絵を平行して描いていることが多かったので、描き始めの絵と仕上げの作業中の絵が同時に存在していたため、一つの油壺を使うのはとても効率が悪かったのです。